昭和30年代の手巻きの掛け時計です。
時間がすぐに止まってしまうとの事で、分解掃除をします。
まず、ムーブメントをはずします。
ここから1つ1つパーツを外すと・・・。このように油が固まり汚れが付着しています。歯車の間にもぎっしり↓
ここから丁寧に洗浄します。
長年使っていると歯車をはめこむ穴も広がっているので叩きながら穴を寄せ、パーツを組んだ時にグラグラしないようしっかりと補修していきます。
一箇所、穴がかなり磨耗していて叩いても寄せられない所がありました。
ここでこの道60年の職人技が光ります!
ストックしてあった当時の歯車を削り↓
このように打ち込みました。
「無いものは作ればいい」。経験と熟練の技ですね(^ ^)
こうしてパーツを組み最後に制度調整をして完了となります。
今回のような分解掃除。料金は7,000円くらいから承ります。修理期間は通常約1ヶ月。(現在同様の時計を7個お預かりしているので、もう少しお時間を頂くかもしれません。)
おかげさまで創業72年。時計修理・電池交換・指輪のサイズ直しやリフォーム加工など、お気軽に「タニダ」にご相談ください。
いいものいつまでも・・・。